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Teaching Musical Understanding とは?

 

 

先日ボブマクフェリン&チックコリアのコンサートに行ってきましたが、打ち合わせは既成の曲を弾くのはやめようということのみで、すべてその場の即興で1時間半のコンサートでした。音を聞きあい、影響しあい、からまりながら、素晴らしい独特の空間を作っていました。我々が即興をしているときも、本当によく聞いていかないと音は合っていきません。即興演奏でその場で♪をアンサンブルできるって素晴らしいことだと思いませんか?

 

TMUはアメリカではぐくまれ、今音楽界でリーダーシップ取りつつある非常に伸びているメソードです。音楽は聴くこと(聴衆)、演奏する(演奏者)、作曲(作曲者)の3つの柱で支えられています。このどれが欠けても 効果的に学ぶ事はできません。言葉を習い、組み合わせて文章を作っていくように、音楽も一つ一つの要素を教え、自分の選択で音楽を作っていく。

 

このTMUメソードはミシガンのオークランド大学を起点に今世界中で本流になりつつあります。今までは演奏至上主義と言われる演奏がうまければとにかく良しとされることから一歩ふみこんで、音楽を理解した上で、自分で作曲したり、人の演奏をより深く聞く耳を育てる。それは同時に演奏することも、自ら主体性を持った楽しい音楽との交わりへと変わって行きます。

 

 

ここの子供達は即興も大好きです。確実に譜面を読んでいくタイプの子供もいれば、即興でどこまでも弾いてくれる子供もいます。両方必ず必要であるし、いろんな音を理解する事ができれば自分で音を創っていくことも可能なのです。このメソードは演奏、聴取、創作の分野での音楽的自己独立をめざし、現在の教育の目標となる自己独立を謳うアメリカ、日本の教育界に新風を注ぎつつ、急成長を遂げているメソードです。ここの教室の子供たちが他力ではなく自力で成そうという意欲の一端を見ていただければと思います。

 

 

譜面を読むことももちろん大事ですが、何よりも前に このメソードは音に対する聴覚の発達を第1に、そして身体全身で音楽を感じて受け止め 聞いたことを表現する、友達と思いっきり歌う、助け合って音楽を創る、そんなことを重視した教室です。

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